『自然に生きる』第6章: 未来への一歩
堅志の姿勢が変わったわけではない。
彼は依然として自然体験の重要性を訴え続け
少しずつではあるが
部下たちにもその価値を伝えていった。
鈴木や山田は相変わらず嫌がったが
堅志は諦めずに共感を呼びかけ続けた。
「私たちがこの町を作るとき、次の世代のためにも自然を大切にしていきたい。」
すぐに大きな変化があったわけではないが
堅志の思いは確実に職場の空気を変えつつあった。
そして
ある日
鈴木が少しだけ自然に触れる機会を持った。
最初は不安そうだった彼が
帰ってきた後に言った言葉に堅志は驚いた。
「思ったよりも、面白かったですね。次は少し長く行ってみてもいいかも。」
その言葉に佐藤は心の中でほっと息をついた。
大きな変化ではないが
小さな一歩が積み重なっていくことを感じていた。
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皆さんここまで読んでいただき
ありがとうございます。
良き土曜日をお過ごしください。
1時間ごにエピローグ載せますね。
この物語はフィクションです。
先週12月10日からもアップしてます。
12/10〜12/14「もう一度、幸せになる為の旅」
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