『自然に生きる』第6章: 未来への一歩

かずけん

2024年12月21日 05:00

堅志の姿勢が変わったわけではない。

彼は依然として自然体験の重要性を訴え続け

少しずつではあるが

部下たちにもその価値を伝えていった。


鈴木や山田は相変わらず嫌がったが

堅志は諦めずに共感を呼びかけ続けた。


「私たちがこの町を作るとき、次の世代のためにも自然を大切にしていきたい。」


すぐに大きな変化があったわけではないが

堅志の思いは確実に職場の空気を変えつつあった。


そして




ある日


鈴木が少しだけ自然に触れる機会を持った。

最初は不安そうだった彼が

帰ってきた後に言った言葉に堅志は驚いた。


「思ったよりも、面白かったですね。次は少し長く行ってみてもいいかも。」


その言葉に佐藤は心の中でほっと息をついた。

大きな変化ではないが

小さな一歩が積み重なっていくことを感じていた。
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皆さんここまで読んでいただき
ありがとうございます。

良き土曜日をお過ごしください。

1時間ごにエピローグ載せますね。

この物語はフィクションです。

先週12月10日からもアップしてます。
12/10〜12/14「もう一度、幸せになる為の旅」
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